私の大好きな宮崎正裕さんの特徴について、
1 顎があがっていること
2 背中が丸みを帯びていること
3 足幅が前後に広いこと
上記3つがあると述べました。
今回は2について説明します。
2 背中が丸みを帯びていること
背中が丸いと肩甲骨が浮き出てきて使いやすくなります。
試しにまっすぐ立った場合と背中を丸めて立った場合とで肩甲骨の動きやすさを比較してみてください。
背中を丸めたほうが動かしやすいと思います。
肩甲骨の重要性については様々な書籍等で扱われているのでご存じの方が多いと思います。
剣道においてもこの肩甲骨が肝となってきます。
宮崎さんは剣さばきが素晴らしいですが、これは肩甲骨を使っているからこそ為せる芸当だと思います。
宮崎さんのほかにも福岡の角正武先生や全日本剣道選手権大会で優勝した星子選手の高校時代も背中に丸みがあります。
やはり一流の方は肩甲骨の重要性を認識しているのでしょう。
ただし、私も肩甲骨を使って竹刀等を振っていますが背中は丸まっていません。
姿勢まっすぐに立っています笑
これはなぜか。
背中に丸みを帯びるのは剣先が相手の喉元に向いている場合だからです。
喉元は剣先を据えるのに低い位置にあります。
低いがゆえに身体も低く構えなければならない。
そうした理由で背中を丸める必要があるのです。
しかし、剣先の位置が高ければ話は別です。
私は相手の目の位置に剣先を据えて姿勢をまっすぐにして立っています。
剣先が高い場合、姿勢をまっすぐにしたほうが肩甲骨が稼働しやすくなるのです。
戦前の剣道家の写真をみると剣先の位置が高い方が数多くいらっしゃいます。
おそらく意図するところは同じだと思います。
剣先の位置が高い、低いの違いはあれど肩甲骨を使うことの重要性は共通しているのです。