私の大好きな宮崎正裕さんの特徴について、
1 顎があがっていること
2 背中が丸みを帯びていること
3 足幅が前後に広いこと
上記3つがあると述べました。
今回は1について説明します。
1 顎があがっていること
顎があがっていると相手を俯瞰して見ることができます。
剣道の教えに「遠山の目付」というものがあります。
遠くの山を見るように視野を広くして相手を見なさい、ということですが、
これは顎をあげることで可能となります。
例えば車窓から山を眺めるシーンを想像してください。
最初に目がいくのは山頂ではないでしょうか。
そして視線は山頂に置いたまま視野が広がり、その山全体を俯瞰する。
こうしたメカニズムにより私たちは山を眺めているのです。
剣道の目線も同じことです。
相手を山と見立て頭頂部に視線を置くのです。
すると自然に顎があがる。
顎があがると視野が広くなり、相手を俯瞰することができます。
そしてどんな動きに対しても対応可能となるのです。
これが宮崎さんの剣道の特徴です。
ブラジリアン柔術の達人、ヒクソン・グレイシーも構えているときは顎があがっています。
名人・達人は分野が違えど共通点があります。
顎をあげることはその道のトップにおいては常識なのかもしれません。